2003 09 05  

前書き

はぁ〜、前から言っていたように、書くっていったら書くさ。でもね、『化石』だけあって30数年分だしー、目次と項目出ししているだけで気が遠くなってきちまったっすね〜。
 なんで、こんな話を書くんだかなぁ〜、なんて。でもまあ、今の自分を肯定するならば、その細胞に長い間刺激と活力を与えてくれたROCKの影響は血肉ともなって私を形づくっているわけなので、そんな自分にとって大事なものの存在を語りたくもなろうってもんなのに、誰もそんなこと聞いてくれないのよねん。だからここで書く。そんな活字にしてくれない話がネットエッセイってもんじゃないでしょうかぁ。
 ま、自分で『ROCKの化石』というだけ数々のライブも見たし、その時代や周辺のことも刻みついているのさ。そういうどうでもいいことを知りたい人もいるかもしれないし、当時のファッション事情なども絡め自分のことも掘り下げて・・・そろそろそんなヒストリカルな“お役目”って感じもあるかも、とかです。
 まあビートルズから始めるけど、だってビートルズ好きになっていなければ私、デザイナーになっていなかったと思うし。仕事に対して野心も意志もなかったのにデザイナー続けられたのもROCKがあったおかげだと思うし。
 今や世の中的にはファッションと音楽(特にROCK)の関わりをあまり意識することもなく、音楽はまるで付属物かBGMのように扱われているけれど、あたかもファッションの方が先陣を切っているように見えるけど「違うんだよな〜」とかさ。
いつからこうなっちゃったんだろうと思ったら、90年代に代表・NIRVANAで“グランジ”といわれる脱力系の音、ルックスも脱力系のROCKが出現してそれはそれは新鮮だった。そしてしばらくしたら内外のメジャー系ファッション誌にもトレンドとしても“グランジ・ファッション”なるものがバンバン登場したけれど、これが音楽から来ているものだと知らないようなコメントが往行していたことがショックだったのを覚えているんすよね。
だから私としては、きっとここいらへんでファッションとROCKの立場が入れ替わったような気がしてる。ま、その少し前から、BON JOVIやGUNS‘N’ROSESが好きというだけで、「いい歳してそんなもん好きなん? おかしいんとちゃう?」なあんて蔑まれりしたことも多々あったり。
 でもさー、コレクション見てると、デザイナーだって内外とも、みんな結構そういうとこからアイデアやスピリットをパクって(いや、インスパイアされてると言いましょう)いるのに、それ知らないで(または早過ぎてわからないだけ)よくそんなこと言うよ、なんて思ってたわさ。そんなROCKにまつわる心模様や業界裏バナシまで書いちゃうもんねー。
それと日本では、ROCKはガキの音楽と思われてて、大人になって聴くのはアホだと思われているのも、ったくもって不愉快だしぃ〜。ROCKはさ、身体に効くんだもんね、生活必需品・健康用品・サプリメントってもん。
例えば、体調も思わしくない上に気乗りのしない仕事で早朝、なんていう三重苦の日、出かける車の中で聴くのは、今だったらMETALLICAの新譜アルバム“St. Anger”っきゃないっしょー!って。これでバリバリ目覚まして、血の巡りガンガンよくして、テンション上げて「このヘボ仕事め、片づけたるでぇーっ!」って、それで一日が乗り切れるなんて救われる。私、介護からから職場ストレス、失恋まで結構過去ヘビメタに助けてもらってますなぁ(特殊体質か・・・?)。
ま、そんな心身への“ROCKの効用”なんぞもちりばめつつ、いちおうは時系列で進めていきやすが、思い余って枝葉に蛇行したり時空がワープすることもあるので、その辺は記録モノではないのでご容赦くださいませ。
まあ、あくまでも素直に自分の感じた、感じている、まんまのことを書きやす。大体、音楽は食べ物と同じ「好きか、嫌いか、勝手でいいっしょ」というのが持論(だから本当はROCKだけじゃなく“ノン・ジャンル”なんだけどね)。理屈っぽく評論家・専門家のようなことではなく基本は“ミーハー”ってことで。
※ だから、感じ方の違いについてのツッコミはご遠慮願います(あなたの大好きなミュージシャンをとてもけなすことがあるかも)。
※ 事実関係のツッコミは、あってもいいです(何せ昔のことも書くので、日時や場所の記憶が違っていることもあるかも)。
てなことで、とうとう、構想約3年! スタートですよ〜っ! 

< John Lennon 「In His Own Write」気分のROCK author 風>