あな恐ろしや! 時を経てはまた息を吹き返す、各時代を彩りそして象徴していたファッションやトレンドというものの不滅の生命力!! その時はあまりの楽しさに身も踊り、浮かれ狂ったその裏側には、身も凍るような恐怖があったとしたら?! そう、あなたが大好きで夢中になっていたその時代のトレンドやファッションは、時代の化石となって知らぬ間にあなたの細胞に侵入し背後にのしかかり、そして、あなたは一生それを背負っていくかもしれないのです・・・。
なあんてほとんどホラーのようなイントロになってしまいましたが、ほんと、笑ってる場合じゃないのですよー! 時が過ぎ去っていく以上、この世にファッションというものがある以上、そしてあなたがおしゃれに興味がある以上(または過去にそういう時期があったなら)、時代は違っても、流行や服の種類は違っても、これは宿命的に起こってくる問題なのです。そうならない為には、いろいろな変化をうまく身軽にサーフィンでもするようにスパスパ頭や気分を切り替えて対処していかないと、「若い頃の一瞬だけはとてもおしゃれでまぶしいくらいチャーミングだったのに、その後はハズして(ハズれて?)しまって、パッとしないルックスで一生過ごす」なんてことにもなりかねないのですから、ねっ、ねっ、ほんとにHORROR!!でしょーっ?!
そう、そこにいるバリバリ若そうなあなた、「何のことー? アタシ関係ないも〜ん」なんて怖いもの知らずのことを言うのはきっと20才くらいまでかな? でもね、アナタももう既に今の時代かぶっちゃってるのよ。他人事と思わずいろいろ知識を仕込んどいてこの先どうなるかシミュレーションしといた方が人生お得ってことよ。「ちょっとは、意味わかるかも」の、お肌もおしゃれも曲がり角前後のあなた、社会に出ちゃったらなんだか急におしゃれのノリが違ったと感じて、日々キメが持てる回数が減ってきてるなんてことはないかな?
「ひょっとしたら、ヤバイってこと?!」と、いい女盛りで仕事にも自信あふれているはずの30代のあなた、一抹の不安が頭をかすめませんか? 思いっきり思い当たってヒクヒクしちゃう40代のあなた、これを読んだら今まで背負ってきた化石を取り払うべく、超・マジ・本気で心を入れ替えて努力するなら、道は開けるかも。ドツボにはまって出られない50代のあなた、可能性としては死んだ気になってガムバれば(ただし、お金もつぎ込む覚悟で!)少しはどうにかはなります。そしてまだおしゃれ心は絶対なくしたくない60、70代のあなた、まあ、こういうものの見方があることを知っておくだけでも脳がリフレッシュされるので素敵な心の広い人と言われるようになれるでしょう。
各章では過ぎ去ったいろいろな時代のことが出てくるので、思い出して笑い飛ばせるか、考え込んでしまうか、はあなたの背負っている"化石"次第なのですよ! いや、脅かしているわけではありません。 もう今やファッションというものが特別なことではなく一般化して、電化製品から文房具から何から何まで、服だけに限らないのは言うまでもありませんね。「私は、そんなもん、一切気にしないで生きて行く!」という独自の強い意志・信念をお持ちの方は、それはそれで結構、今の世の中に潔いことです。考えてみれば人間に「飽きる」という感情(感覚?)がある限り、「ファッション」というものが存在するのも必然なのですから(きっと縄文時代にだってあったんだと思う)、積極的に時代の空気感を感じながら生きていくというのも一つだと思います。時代を肌や感覚で感じられたりすることによって、よりコンテンポラリーに今生きているライブ感を持て、そうは楽しいことばかりでもない日常の生活を活性化するスパイスになってくれるということもありますし(人間ってそのくらい目先っぽく単純!)。
もちろん「流行だったら何でもかんでも」っていうことではなく、選択するのも必要、取り入れる幅も個人個人違って自由でいいけれど、「じゃ、どうしたらいいの?」、ま、私が
次々と挙げて行く過去の現象面に自分がどのくらいかかわっていたか、をまず認識することからですね。自分のくっつけている"化石"がわからなければ、対処もできませんから。 私のことですから、辛口で脅かすだけではなくヒントやフォローもチラチラ入れ、読み終わった時には、大なり小なり皆さんすがすがしい変身を遂げていることを切に希望いたします。ま、私も興がのれば、時代を象徴する自分の恥ずかしい写真(?)も見せちゃうかも、フフッ!
なんちゃって、ほぼ月刊の感じで一章ずつ連載していく予定ですので、お楽しみにィ〜。 じゃ、とりあえず目次の予告を(順序の変更は多分ありです)
<どれが先に読みたい感じがするか、リクエストをくれてもいいっすよー! あんまり順番関係ないしー。yokomori@minx-channel.comまでメールください、
あなたの期待にこたえちゃうかも>
第一章 <近過去・90年代の事件のわかりやすい結論>
第二章 <70年代ファッションの早過ぎたリベンジ・自分編>
第三章 <またニュートラでございますわね、ホホホ>
第四章 <まだ笑えない80年代も来るのよ>
第五章 <いい女ブームのあの人は今>
第六章 <もうひとつの80年代・テクノの末裔>
第七章 <カラス族は永遠に?!>
第八章 <定番も、時を超えられない>
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・ <未定>
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<後書き>
次号へつづく