Vol.40
2004/8/18UP

いや〜、去年の話で恐縮だすが、最近ここそこに“着物熱”、今頃でも見ていただけるかなぁ^^;)、とUPすることにいたしやした。
去年10月NewYork Metropolitan Museumにて、尊敬する大先輩でインテリアデザインの巨匠・内田繁先生がディレクションする”TURNINNG POINT:ORIBE”というイベントがあるということで、それがちょうどヨーロッパ出張の帰りに寄れましたのです
去年は夏休み無かったから替わりにニューヨークで遊ぶぞーっ!と、アントワープから飛行機3回乗り換えて(長い!)たどり着きました。
大好きなニューヨーク、今までたぶん十数回行ったことあるけど、今回はまったく違うノリ。だって“着物”だよ、“茶会”だよー、“カルチャー”だよ!
そのイベントは桃山時代の武人で茶人でアーチスト(マルチってことね)の古田織部の作品を中心とした展覧会。そのレセプションに出席できるという有難きシアワセ〜♪
その後Japan Societyでの内田先生主催のお茶会もあって『3日間外国で着物を着る!』という、大それた志を立てたヨコモリ、5月から通い始めたばかりの着付け教室、目的を持ったら必死&ギリギリセーフ、 どうにか着ることができました・・・、^^;)。

 メトロポリタンの今回の展覧会入り口。日本から出席の方も多く着物姿いっぱい。 あのメトロポリタンでパーティ! それも日本ネタで。いやが上にも誇り高く盛り上がりまする〜!!
しかし着物の華やかさ晴れやかさは、パーティにぴったしっすね。外国で着るのがまたひとしお・・・。想像してたよりかはるかにいい気分どしたわ〜♪
着物は、クロワッサン“着物の時間”でご披露した、20代の時の江戸小紋 に黒の総絞りの半襟。帯も当時ので梅の柄、やっぱりパーティは派手目がいいようで〜♪
 同行の先輩、佐藤恵子さんは、神楽坂のセレクトショップKey’sをやっていらしてNHKにも出たりと、性格や趣味などえらい似たとこあってお互いびっくりの急速に仲良し姉貴分だす〜♪ 真ん中は、無事OPENでゴキゲンの内田先生。あ、でもこうやって見ると、現在私がスタイリングさせていただいているお姿とはもう別人(?)かも。
 パーティはエジプトのデンドール神殿がある広いホールで。寿司とお酒もある華やかなパーティの中、大倉 正之助さんの鼓が響き渡る中、矢萩 春恵さん(文庫結びの後姿)の書のパフォーマンス、素晴らしかったです!
 アメリカ裏千家の米人男性によるお手前。この二人の着物の似合うこと! 素敵でびっくりでした。
 今回の宿Hudson Hotel前にて。2日目、お茶会へは、紬みたいな深緑の無地着物で(リサイクル)。帯もたんす屋で\5000-くらいだったと。外国で着物って“悪目立ち”で結構ヤなんじゃないかと危惧しておりましたが、まるで正々堂々としていられる自分にびっくり。やっぱ日本人のDNAちゃんとあるんだわ〜と♪
 3日目、23th streetにあって日本カルチャーの発信地Japan Societyでの内田先生主催のお茶会にて。前日メトで書かれた屏風の前で、恵子さんお手前披露です。 カッコい〜ぃ♪ 
同じ日のJapan Societyのホールにて。家庭画報にも紹介された内田先生のモダンなしつらえの立礼(りゅうれい・椅子席)の茶席にて。
ベージュの着物は母ので無地に見えるけれど細かい吹き付け柄。裾に刺繍が入っていたのを取って仕立て直し。黒の長羽織は祖母の家紋入りを仕立て直しで、帯は一日目と同じ。
 羽織はコート代わりに持っていったのですが、3日目は着たまま。見た目もジャケットのようでキメになるけど、さすがに3日目は疲れて、帯とか着付けをあまり気にしなくて済むので楽〜、ということを発見。羽織好きになりやした。

 

 この時の体験談は結構新聞連載コラムとかにも書きましたが、一言で言えば『外国で着物を着る体験を通じて、ますます着物が好きに、誇らしく思えるようになりました』なのです。
 今までの人生、“ワビサビ”いっさい関係なくほぼガイジンのように生きてきたヨコモリですが、この突然さは本来持っていたDNAが蠢きだしたとしか言い様がないす。でもそういう自分が面白くてしょうがないし、マジ知らないことばかりで勉強する気にもなっとりやす。てなことで、これからも着物道精進&日本文化勉強いたしや〜〜っす♪


PS
別の日、Japan Societyの別展示会場では「イサムノグチと日本の陶芸」展をやってました。北大路魯山人や岡本太郎のもあり、静かな雰囲気の中で、ゆっくり堪能できました。こういうドメスなものを、外国で見るとメッチャ素直になって感動して涙出てくるってどうしてなんだろう・・・。



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