Vol.34
2003/2/22UP
Y:「おしゃれ工房」も一年間のレギュラー最終回となりました。早いもんすねー。そういえばイハラミキが前から、来たい見たいってウルサイのさ。彼女、ウェブ系でプロモーションサイトのディレクターなんぞもやってますから、お勉強ってか?
I:あ〜ん、絶対行きた〜い! センセ、よろしくお願いしますよ〜。付き人でも何でもしますからぁ〜。
Y:わかったわよ。で、何時に来るのさ。ええっ、4時ぃ〜?! じゃあ、何にも手伝ってもらえないじゃん!
<裏話>
NHKは制作にちゃんと時間をかけるので有名ですが、私の「おしゃれ工房」は、<30分番組2回分>が、何と!延べ30時間くらいかかっているんす。その最終フィニッシュが本日。スタジオにて、レギュラーの伊東アナ、陣内貴美子さんと、収録VTRなど交えて、イハラも驚く本番さながらの収録とあいなるわけでした。
この日は、11:00にスタジオ入り。1.まずメーク→2.出演者打ち合わせ→3.ドライ(現場で位置や大筋の確認)→4.着替えてリハーサル→5.キメて本番収録、ということを、一日目分、二日目分、と、2回繰り返します。
★ そして、午後4時20分。イハラ現る!
ピンク色の字が<イハラの記> ( )内はヨコモリのコメント。
センセイは大変リラックスされている様子で
Y:「あ〜ら、いらっしゃ〜い」
とまるで銀座のホステスさんのように出迎えてくれた。声がかれていて、ちょっとおかまのホステスさんみたいだけど・・。
(―――ったくー、いきなし何言うだよ〜! こっちは朝から必死こえてんのに、リラックス? ああ、もう夕方で疲れてテンション下がってたかも・・・)
Y:「ちょうど、これから2本目をとるところよ〜ん。さ、いきましょ〜」
ということで、そのまま腕をとられてスタジオへ。
I:おお、ここが栄えあるNHKスタジオか・・・。
下請け制作会社のしょぼいスタジオしか見たことのない私は心から驚いた。豪華なライトが何本もあるし、豪華な撮影機器を使っているし、そしてなんてたくさんのスタッフ! 何年も何年も払ってきた受信料がここの設備に反映されているのね。この人たちのお給料も私が一部負担しているのね、と思ったりすると実に感慨深い。ホント、NHKって他人の気がしませんよね。自分のって感じ。
(―――ホント、イハラって面白いものの見方するよね。NHKがあなたのものですかい?将来有望! 大物だあ〜)
で、いよいよリハーサル開始。何と、NHKの収録は、途中のビデオ再生なども含めてホンチャンと同じ30分の構成で、きっちりやるのだ。それを聞いて、私はすごく緊張してしまったが、センセイ本人は、ものすごく呑気そーに、冗談などこきながら余裕シャクシャク。(さすが大物)陰ながら拍手を送る私。で。まったくトチリもやり直しもなく、リハーサルきっちり30分で終了。
(―――あのねー、そう見えるかもしれんが、たいへんなんよ。ちゃんと打ち合わせ通りしゃべらなきゃいけないから必死。でも伊東アナと陣内さんがとてもプロなので、かなり助けられています。陣内さんは、TVで見るよりももっとサバサバしていてかっこいい。さすが体育系!? お二人ともお世話になりました〜!!)
そして、15分の休みを挟んで、センセイこの間自分でメーク直し、6時45分から本番。こっちもアレヨアレヨという間にすんなり終わる。で。センセイったら30分もの間台本ナシでしゃべっているために、リハーサルと本番と微妙に言うことが違ったりしているの。センセイ、リハでおっしゃっていたあのエピソード、本番ではつかわないんですかい、などと心の中でツッコミながら見守る私。
(―――その通りなんだよねー、^O^;)。微妙どころか結構違ったりしてることもあるよ。だってそんなに覚えてらんねーもん。ディレクターのOKが出れば、それでいいのさっ)
本番収録後、
Y:「おつかれさまでした〜。おつかれさまでした〜」
と、やはりホステスさんのように、あちこちににこやかに挨拶しながら横森センセイ控え室にいったん引き上げ。で、控え室に入るなり、かわゆい撮影用の服から、コンバットみたいな格好に着がえて、オカタヅケ開始。(イハラ、その間イスに座ったまま、手伝いもせずに、コーヒー飲み飲み観察)
アシスタントも付き人もいないセンセイは、すばやく数々の洋服を畳み、スカーフをしまい、靴を袋に入れ、魔法のようにどんどこ片付けてゆく。
I:「アシスタントぐらいおつけになったらいいのに」と忠告するが、
Y:「いいえ。アタシはフリーランスになった時“一人でできることしかやらない”、って決めたのさっ」とか言って、本当に全部自分でしている。(アタシが手伝わないからかもしれないが)
I:「センセイ、せっかくNHKにいるんですから、新之助に会いたいっすね〜」
Y:「いいねいいね〜、会いたいね〜! そういえば今までここ来ても意外と有名人芸能人に遭遇しないんだわ〜。えっ、新之助好き? 珍しくイハラと趣味が合った。しかし、佐々木小次郎はミスキャストだべー」
I:「私も同感で〜す。又八だって、イマイチじゃございませんかあ?」
などと“武蔵話”をしている間に、控え室見事にカラとなる。大荷物を抱えてセンセイ、ぐわっと立ち上がり、
Y:「さー、帰るぞーーっつ」
と自分に掛け声をかけながら、兵隊みたいなごついブーツでドカドカと歩き始める。その後ろ姿の雄々しいことと言ったら・・・!
(センセイ、たまらなくカッコいいわ。ついていきます、どこまでも)
不肖イハラは、横森センセイの子分として生きていくことを再度誓ったのであった。―――潜入リポート by IHARAMIKI―――
<P.S.武蔵話など>
Y:「あのさ、私、大河ドラマ見るの珍しいんだけどね、あれって漫画の“バガボンド”入ってるから見てて面白いのよねー。」
I:「そうそう! 新之助の演技が面白いですよね。日曜日の夜は、うちは家族全員新之助のマネしてしゃべっているんです。」
Y:「演技がマンガチックでいいよね。目玉開きっぱなし、みたいなー。」
I:「センセイは、じゃあ“モーニング”? アタシは“少年ジャンプ”も読んでるー。漫画好きだもん。」
Y:ワシも!“モーニング”は毎週買わないと落ち着かないんだわー。あー、やっと漫画の話できるオトナがいて嬉しいっす(涙)。日本の漫画はホントにすごいよね。私、漫画家って尊敬してるもんねー! あ、お友達のクラタマの漫画も好きだよ。
I:じゃあセンセイ、アタシはこれから歌会へ行ってきますう。
Y:歌会? まったく何を言い出すかわからないやつじゃのぉ。しかしイハラ、今日のカッコはかなりマダム度濃ゆいよねー。
I:だってぇ〜スマート・ピンクとか行く時間全然無いんですも〜〜ん! ビェ〜〜ン!(泣)
Y:わかったわかった。たいへんだよねえ、子供二人いるしねえ、ダンナ居ないしねえ。
I:はい、じゃあ行って来ま〜す!
Y:酒飲みすぎないようにねー!!
―――そして、最後だからとスタッフと記念写真なんか撮ったりしてから、ドカ荷物を車に積んでとっぷり暮れたNHK放送センターを後にしたのでした。
お世話になりました〜NHK! 心残りは「もっと芸能人に会いたかったぞ〜〜っ!」
★でも来月早々(3月5日)またNHK「生活ほっとモーニング」っていうのに登場しちゃいますけどね。
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