Vol.32
2002/11/13UP

Y:今回は、まずロンドンの話からにしよっかな、5年ぶりだったし。さあ、あつこさんの嫌いなロンドン。
O:大っ嫌〜い! だってさあ、いっつも空はどんよりしてて、食い物はろくなもんないし、モソモソしゃべるから全然わかんないし、いろいろ全部イヤ!! で、どうだったわけ?
Y:うん、私はもともと嫌いじゃないけど、ま、とにかく物価が高いのにびっくり!、パリから入ると何でも2倍近い感じがしたわ〜。みんなよく生活してるなあ〜、って思っただすよ。
O:私の印象では、気温10℃以下でも半袖Tシャツはいるは、裸足のヤツはいるは、なんか季節感なくて、オシャレ心がまったく無いのかっ!て感じだけどね。で、お買い物とかは?
Y:ゼーンゼン! こんなことだろうと思ってたから(5年前、あまりに買うものが無くてフラストレーションになった)期待してなくてその分パリでって感じだけど、ホントに無かったわね。まあ、あなたの言うこともわかるような。だって、おしゃれでカワイイコが全然居なかったもんねー。特に女の子、男の子の方がまだ居た。「化粧くらいしろよ!」とか言いたかったよ。 あたしゃとにかく人を見ているのがいちばん好きなんすからー。
O:だしょー!!不毛だよ、イギリスは。どんなにカッコ良くしてたって、アフタヌーンティにネクタイしてなきゃ入れてくんないとかさ〜。もうわかってないんだよ、オシャレっつーもんが!
Y:でも、そういえば、それだけ言うのは昔ホームステイしてたことがあるからかい? で、「もう一生ジャガイモは食いたくねー」っとも言ってたわね。じゃ、今回は私ひとりでしゃべるわー。

――→ロンドンで“帽子デビュー”の横森でーっす(ホント、今までかぶったことないんだから!)。何でロンドン? 意味無いけど愛するJohn Lennonがキャスケット好きだったからってことにしとくかな。今年はかぶるぞ!(smart pinkでも扱っている、VIORETTA というメーカーのもの。手づくりで軽くソフトでかぶりやすいんです)。結構寒かったから、帽子ってアタマがあったかくてキモチいいね! 街角の食堂で“紅茶とトーストと baked beans” といういかにもロンドンらしい貧乏臭い“煮豆定食朝ごはん”だ。結構好き(!)

←――ロンドンと言えばDavid Beckham! ま、現象としては面白いじゃん? ダイアナ亡き後“スター不在”のイギリスですからガムバって欲しいさ。わざわざ彼のブランド(子供服)のある二流デパートMARK & SPENCER まで行った。たいしたものはなくて、おみやげにフリースのマフラーとか買いましたがお見せするほどのものではございません。


――→着いた日は、疲れたので、近くのおしゃれなエリア、サウス・ケンジントンにあるシックな回転SUSHI(こっちでは、回るのはオシャレ!)、ITSU へ。5年前出来たばかりの時にチェックしているが、その時は“ヌーベル・ジャパニーズ”みたいで面白かった、気取ってたけど。でも今回はハズした〜! おいしくないっ、そんなに食べてなくてビール飲んで一人£25(約¥5000−)はねーだろーが。しかしロンドンのSUSHIブームはすごいから、こんなのでも平気なんだろうね。混んでたし。

<―――ああ、来てよかったロンドン!! とやっと思わせてくれたのが、TATE MODERN ミュージアムだす! もと発電所という異様に大きい建物で、いきなしバカでかいオブジェがあってびっくらこえた〜! 展示方法が面白く<NUDE/ACTION/BODY>なんちゃって、テーマごとにピカソやマティスが、得体の知れないモダン・アートやガラクタやアホ変態作品と一緒に置いてあったりして、なかなか刺激的・斬新だったっすよ。しかし、入場料は無料!にはびっくり。イギリスは文化に太っ腹だねー?!




――→最上階にあるカフェは、景色もよく、ミュージアムの中とは思えないトレンディーな雰囲気でなかなかよかったです。イギリス郷土食“FISH AND CHIPS” なんか食べてみたりして(おいしかった!)。ヨコモリお得意のミュージアムグッズは、Ella Doranという人のマグ・カップとコースターだけしか、あまりいいのが無いのよね、もっと力入れたらどうなのさ、売上あがるよ。 カン・バッジはイマイチのデザインだが買った。

←――イギリスの誇る、今年日本の世界文化賞ももらった、サー・ノーマン・フォスターの設計の“ミレニアム橋”からTATE MODERN を臨むの図。渡ると“セント・ポール大聖堂”があり、新旧をつなぐ感じが素晴らしい。今回ロンドンを結構けなしてばかりいますが、<TATE MODERN とミレニアム橋>で、もう全部OKっすよ!! 感動したーっ!(このことはマジに、産経新聞10月30日の2面コラム“from”に書いていますのだ)。これが無かったら、また5年くらいこなくてもいいと思ったが、これがあるからまた来てもいいよ、のロンドン。今度は、サー・ノーマン・フォスターの建造物巡りでもするってかな。

しかし、ロンドンらしい街並みも、アメリカ企業のコーヒー屋やファッション屋のチェーンがどんどん増えて、変わっていきつつあるようです。行けば必ず寄っていた KENSINGTON MARKET という“ロックの巣窟”のようなところも無くなってガッカリ、パンク小僧やモヒカンもほとんど見かけず、さみしいこってすなー。
そんな感慨で思い出したのは、今年3月のパリの蕎麦屋 YEN で、隣の席の中年ガイジン「どっかで見た顔・・・?!」、やっと思い出したら、あのパンク・ムーブメントやVivian Westwoodの仕掛け人(MDってことよ)Malcom McLaren だったのさー。紺ブレザーで縞ネクタイ締めて、太ってて、何やらエグゼクティブ風。 もともと「うまくやったヤツ」ってイメージだから、いくらミーハーなヨコモリでも、話し掛けなかったさ。変わりゆくロンドンで、そんなことも思い出してました・・・。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<LONDON ホテル紹介>
The Beaufort
33,Beaufort Gardens, LONDON SW3 1PP
T:0171-584-5252  F:0171-589-2834
http://www.thebeaufort.co.uk
ヨコモリがマップで探して(お買い物便利エリア)、ネットで予約したホテルは、雰囲気はいかにも英国風で“ラブリー”(すぐこの言葉を使いたがるロンドン女子、気に食わん!)、内装は新しくきれいでゆきとどいている、というなかなか結構なホテルでございました。  
28室しかない“タウンハウス・ホテル”という形式で、オーナーはBBCのキャスターのダイアナ・ウォリスという人で、ご主人はマイケル・ウィルモット卿という何やらハイソな香り漂うお二人。ネット料金で£155+VAT は物価高のロンドン(特にホテル代は高い)では、高い方ではないということらしいっすけどね・・・。インターネットTVや、CDプレイヤー、ルームサービスの朝食とアフターヌーン・ティーもついててロビーでいつでもお茶飲めるし、夜はアルコールもタダ、部屋にりんごもチョコもついてたし、ま、いっかなー。ここのスコーンはメチャウマ!だった。 
ハロッズ・デパートは隣みたいなもんだし、地下鉄 Knightsbridge まで5分かからない。でも曲がる角にUNIQLOがあったのにはちょっとガックリだったが・・・。
<ちなみに1£=¥190-、くらいだったと>

<MENUへ戻る>