Vol.22
2001/10/23UP
＜9月23日（日）東京シティサイクリング大会＞
O：おねーちゃまったら、ヨーロッパ出張が取りやめになった分、結構いろんなことをやっていらしたようじゃあありませんか？
Y：そうなんよ。もしも出張行かなかったらコレ「やる！」とひそかに思ってたざんすー。
O：ま、自転車屋さんだからねー、やるっきゃないっしょ。
Y：そう、競争とかじゃなくてとにかく走りきればいいの。“BIKE
NEWYORK”っていうニューヨークの街を交通遮断して何万人もいっしょに走りまくるイベントがあるんだけど、そのマネというか、やっと日本も自転車はエコロジーな乗り物だってことに気がついたっていうか、今年がその一回目というわけです。
O：普段は車で交通渋滞の東京を、この日はチャリが突っ走る！ って感じ？
Y：それがねー、そこまではいってなくって、コースにオフィシャルの人が立っていてリードはしてくれるけど信号はちゃんと待たなきゃいけないし、車道も優先ではないし。でも日曜日の早朝だから気持ちよかったっすよー。
O：早朝？ おねーちゃまが？ それも自転車乗るために？ 信じられねーっすね。
Y：私だってやる時はやるさっ。たまには本気で乗らないと愛車が泣くもんね。今3台持っているうちの、ご自慢のCannondale
SuperV400（実はいちばんラクなフルサスを選んだだけ・・）で参加。そう、朝の7:00くらいに目黒の我がPROP
CYCLE に総勢１１人くらい集合して、まずはスタート地点の新宿副都心の都庁ビル前の広場へ。そこへ今回の参加人数、1000人と1000台が集まっていたわけです。
O：いつのまにチャリの所有が3台になってたのぉ〜？ どうしてそんなにいるわけ〜？
Y：私もこないだまでそう言ってた。でもね、だんだんいろいろ乗り心地の違うものが欲しくなるもんなのっ。
＜―――★NHK教育TV「おしゃれ工房」に登場していただいた、友人でもあるヘアメークの風間義則さんも参加。愛車はCannondale
F-500。
O：自転車は何でもいいの？
Y：うん、ママチャリでもいいし、子供もいるし、なごみの世界です。
O：自転車乗ってる人たちってどんな感じ？ カッコイイ？
Y：（思わず無言・・）実は自転車乗ってる人ってファッション・センスとは程遠い人が多いのが現実なのねん。
O：ええっ、だってなんだか結構今っぽくてカッコよさそうな感じするじゃん。
Y：それがねー、って感じで、これがこれからの「自転車ワールド」を良くするサブテーマみたいなもんなんだす。
O：そないでったかー。PROP
CYCLEみたいな“軟弱系カッコもんの自転車屋さん”も稀有壮大な目的意識があるわけだ。
Y：そう、自転車って「身につけられる最大限のもの」よね。なのに服とのバランスとかコーディネート考えてなかったり。
O：それはそれで難しいってこと？
Y：というよりも、まずそういうことに「気がいっていない」人が多いってことが現実なんだわ。
―――＞★人とは違うものが好きでおしゃれなマキノ君は、こんなチャリで登場。“リカンベント”という種類の、これも自転車なのです。
★★コースは、東京都庁―――＞新宿駅―――＞新宿御苑―――＞国立競技場―――＞神宮外苑―――＞赤坂御苑―――＞国会議事堂―――＞皇居―――＞東京駅―――＞佃―――＞月島―――＞豊洲―――＞東雲―――＞辰巳―――＞夢の島公園★★
O：ヒョエーッ、こうやって見ると都内の20キロって結構行けるもんなんだねー。しんどくなかった？
Y：それが意外とそうでもなかったのだす。やっぱり東京って基本的には平べったいんだなと思わせるような、ほとんど坂とか無い絶妙なコースだったので助かりましてん。お天気にも恵まれて、暑くもなくさわやかな日だったし。
O：でも、そこへ着いたらまた自力で帰ってこなきゃいけないんしょ？
Y：そうなの。ゴールに着いた時、正直言って私はヘタって「私しゃ、もうワゴンタクシー呼んでチャリ積んで帰るーっ！」ってブーたれた。朝ごはんあんまり食べてなくて、エネルギーが切れたのだった。やっぱりそういう時はフルーツだけじゃあダメだね・・・。
O：そうかー。3時間以上こぎっぱなしじゃあね。
Y：でもね、グッとこらえて、みんなでそれからお台場へ行ってランチしました。お台場までの道ってまっ平らで気持ちよかったし、たまには観光客気分でなごんだわさ。そして、帰りは水上バスにチャリごと乗って（￥400＋自転車￥200）日の出桟橋まで、これもすごく気持ちいかったで〜〜っす！
O：おめでとうござんしたー。
Y：でも実は最後の最後、うちのお店の前の坂がいちばんキツかったりして・・。ま、コースと行き帰りも含めたら堂々40km
!! 走りましたですよ〜〜！
O：エライっ！ それでこそ自転車屋！
Y：ありがとござんす！ あんまし団体行動とか好きな方じゃないけどさ、やっぱりこういうのって何だか“達成感”ってあるもんすねー。また来年も出たいっす。
O：あーら、ちょうどその時期はヨーロッパの展示会シーズンざんすよー。来ないつもりざんすかー？
Y：いやー、先のことはまったくわからない世の中じゃあありませんか。せめて小さな希望や目標は持っていたいもんだすよー。
O：ま、とにかくお疲れさまでしたねー。マッサージにでも行って早く立ち直ってださいよ。
Y：大丈夫だもんねーだ、自己回復するもんねー。
（なんちゃって、その後2,3日は、肩と腕がミシミシ痛かったっすー。自転車って、脚が疲れるんじゃあないのね、って感じは意外！）
★では、シメのひとこと「自転車って意味なく楽しいぞ！」でしたー。