Vol.14

2001/4/1UP


Y:いらっしゃいませぇー。
O:どもども、ああ、久しぶりだわん、このお店。
Y:ま、オープンしてから1年と3ヶ月たちました。おかげさまでどうにか続いておりますです。
O:おねーちゃまが「自転車屋やるの」って言った時は、ホントにビックリしたわあ。ま、誰でも驚かなかった人いなかったけどねー。
Y:うん、私だって自分でビックリしたんだもん。弟がハマって、私も段々影響されて、いきなし「私が自転車屋かあー?!」って。あまりにも意表をついてて、つい面白がってやっちゃったっていう、弟も私も商売の何たるかも知らないで始めちゃって、世の中わからないもんっす。
O:でも、今や“カリスマ・ショップ”でしょ?
Y:いえいえ、そんな。でもさ、まあ、ファッションの方で言う“セレクト・ショップ”っていう形をとっているのが他に類型を見ない自転車屋みたいなんすねー。だから珍しがって下さって、おかげさまでファッション雑誌から、新聞まで、いろいろ取り上げていただいたりで有り難いっす。
O:そうか、他に無いんだ、こういう自転車屋は。
Y:そうね、何から何までドッチャリ置いてある大きなお店か、“男の世界”でマニアックしちゃって入りにくいようなとかで、女のコが気軽に見に行けるようなところがなかなか無いんす。ウチは、「女性でも初心者でも超・ウエルカム」なの。だって、そもそも私が初心者だもんねー。試乗もできるし、必要とあらば教習(?)も。もちろんプロの対応もできるし、ご近所のママチャリの修理も承る、きれいにブティック風になっているけれど実は「親切でナゴミの自転車屋さん」なので〜っす!
O:へぇー、そうなんだー。アッシみたいに自転車買わなくてもコーヒー飲みにきていいなんて?
Y:もちろん結構でございますよ〜、どうぞごゆっくり。

O:ところで、この自転車キレイ〜!! これ欲しいなー! 今アッシこのブルー大好きなのよねー。
Y弟:(弟が店長です)。あ、それはダメです。大石さんには乗れません。
O:乗れない、ってどういうことぉー?
Y弟:ええ、これはですね、クロス・バイクと言ってちょっと特殊だから、初心者でその上運動神経が… な方にはおすすめできかねます。
O:えーっ! 口惜しいけれどその通りだから何も言えんないわん…。
Y:あーら残念、その MARNI のボーダーのセーターにもぴったしだったのにねえ。あら、その PRADA のバッグも同じ色なのにねえ、関係ないか。
Y弟:それに、これはフランス製の SUNN というメーカーのもので日本では稀少価値です。
O:わかったわよー、買わなきゃいいんでしょー(ちょっとムクれる)。
Y弟:いや、そうじゃあなくって僕は大石さんのこと心配して言ってるんですよ…。
O:アッシに自転車には乗るな、ってことなのねん?
Y弟:まあ…、そういうことですかね…。
Y:ちょっとー、いくら「親切な自転車屋さん」ったって、そのアドバイス親切すぎ! 商売になりまへ〜ん。
Y弟:いや、今まで止めたのって大石さんだけですよー(笑)。試乗してるの見たら「アブナいからやめた方がいいな」って…(段々声が小さくなる)。
O:ムーッ!!
Y:まあまあ、そうフテクサれなくてもいいじゃありませんか、あつこさん。
O:ムムム、そう言われてもしょうがないワタシですが…。そうなの、見かけによらず運動駄目人間。
Y:私もさ、運動神経はかなりヒドイと思っているけど、さらに「ウワ手がいた」って感じ。ああ、バラしちまったー!!
O:でもさ、あまりそう見えないのがスゴイでしょ(?)。
Y:うん、普段の動きはシャキシャキしてるし、歩くのとかヒールでもすんげー速いし! でも私もスポーティな女に見える雰囲気に努力してるわなー。割と知らない人には(?)、スポーツウーマンだと思われてたりして。
O:だってそうじゃないとカジュアルとかパンツとか似合わないもんね。
Y:その通りだす! 私ら、ほんとにおしゃれの為には努力してるわよね〜ん!

Y:ちょっとぉ〜、自転車屋へ来たんだから、もう少しチャリの話にしてよー。
O:はいはい。じゃあ、このお店のいちばんの売り物はなんですかい?
Y:ええ、置いてあるチャリは、¥30000- 代から ¥500000- くらいまでですかね。
O:ごじゅーま〜〜ん?!
Y:まあまあ、私もこないだまで、そう言っとりました。でもね、車から比べたら、20万円くらいでもスーパーカーみたいなもんでかなり見栄張れます! これってコスト・パフォーマンスあると思わない?
O:おねーちゃまのもそうなの? あれはいくらくらい?
Y:うん、ご自慢のこの愛車、アメリカ製 キャノンデ―ル・スーパーV は、やっぱカスタマイズも入れて 20万 くらいっすかねー。今度、連載してるGRAZIA のコラムにも登場させちゃうんだけど。
O:ヒョエーッ、そんなにするのぉー?!
Y:何言ってるんだす、あつこさん。あんた PRADA でお買い物する時にはそんなことナーンも考えてないでしょうがぁ!
O:そうっすね…、ポリポリ。
Y:また話がそれたあ。あのね、もともとは山の中で走るための競技用だった“マウンテンバイク”、これが普通でも乗り心地がいいために最近は街でもスイスイ乗るようになったんす。うちは “マウンテンバイクの街乗り”をテーマに、 機能がいいのはもちろん、当然デザインがカッコ良くおしゃれなヤツを集めました。弟めが店長で昔からのカーマニア、そして今はチャリマニア、メカこだわり男ですが女性にはすごくやさしいです。
O:アッシにはやさしくないもんねーっ! そういえば、自転車屋さんて自転車がすごーくいっぱいありすぎてどれがどれやら違いもわからないしどう選んでいいかわかんないかも。
Y:うちは、乗る目的や予算や好みを言ってくだされば、懇切丁寧になんでもおしえてさしあげちゃうのよ。そして“カスタマイズ”も承りますです。
O:それってどーするの?
Y:「あなた好み」の仕様にするってことさ。自転車ってね、パーツ全部取りかえられるのよ。好きにカラー・コーディネートするとか楽しいわよん。
O:そういうことできるんだー、そりゃ楽しいわ。引っ越して近くなったらカワイイの買おー。
Y:おっ、まだあきらめとらんね? もっと詳しく知りたい方は、このサイトに我がショップ<PROP CYCLES>を、増設いたしましたのでご覧くださいませませー。
http://www.minx-channel.com/PROP でやんす。とりあえずお店の案内だけだけれど、近日中(4月中旬)に商品リストもアップいたしますので。チャリ好きの彼にも、教えてあげてね!
Y:土日の午後は、たいてい私もおりますです。白金の庭園美術館の近くなので、お散歩がてらお立寄りくださいませ。
O:コーヒーはタダなのよ。
Y&Y弟:このサイトを見て来てくださった方には“コーヒー飲み放題!”なんちゃって。そんなこって、よろしくお願いしま〜〜っす!

<P.S.>
Y:ところでせっかく目黒まで来たんだから、夜一緒にゴハン食べない? 理沙(姪・13才)が、大好きなあつこさんに会いたがってたからさ。
O:はぁい、いいっすよ。オトモダチと思われてるんかねー、アッシ。
Y:子供と一緒だからファミレスだよ、たまにはいいっしょ。おまけ付き、キムタクの家、いや工藤さんの家にも案内してあげるからー。
O:あ、別にいいよー。
Y:なんで見たくないのよーっ!! うちの近くで、私なんか用無くても通っちゃうのにぃー。最近表札が「Kimura」になったんだからぁ!
O:わかったわよー、見るわよ。
Y:ったくー、もっと喜べーっ! 同じミーハ―でもノリが違うことあるっすねぇ・・・、ブツブツ。
ーーーというわけで、<PROP CYCLES>から駒沢公園の神戸屋で食事して、「Kimura」を見て、ミラノ帰りのあつこさんの”目黒ツアー”(?)は終わったのでした。


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