Vol.13
2001/3/10UP
ええっと、今回は”スペシャル・ゲスト”でおおくりしたいと思います。雑誌などで活躍中の売れっ子ライター、上保（ウワボ）雅美さんで〜っす！ パチパチパチー！！
Y：いやー、ようこそおいでくださいました。
U：ヒョエーッ！ いいんですか、こんなおっしゃれなサイトにアタシが登場して。
Y：何をおっしゃいます、この間 Elle Japon に登場してたではないっすか！ 上保さん、いや、マサミ、とは長いお友達ですが、私しゃずっとファッション、いつも雅美の良きアドバイザーなんだもんねー。でもまさか”もの書き”の苦労談を涙ながらに一緒に語れるようになるとは思わなかったわん。
U：でしょ、でしょーっ！ 私がこないだ原稿のたいへんな時にミナコさんに「一週間、パジャマだったんすよー」って言ったら、「あら、そんなのダメよー。いくら忙しくたってそれは無いよ、マサミ！」とか、お叱りくださいましたけれど、もう言えませんよね？
Y：もう、言えまへ〜〜ん！！ ゴメンナハイ。今度の本書いてて、そりゃ前の時もたいへんだったけど、とにかく今回の方が時間が無かったから、どっぷりと”ライター地獄”（？！）を味わったっすよ・・・。
U：わかってくださいましたかー。“さる大御所女流作家”もおっしゃっているのですけど、作家がドラマや映画に登場するときは、たいていが男性。それもそのはず「女流作家は絵にならない！」、家でものを書けば部屋は散らかる、でも自分以外にかたずけてくれる人はいないので、そのまま。当然姿は、髪振り乱して机にかじりついて。
Y：そう言いきれちゃうわけね。悲しー！ 横森はけっこう書くの好きで、このまま“もの書き”になってもいいかな・・・、なんて、ちょっと思ってはいた。でも、そんな甘いもんじゃなかったっす…。“女”（いや、“おしゃれ”を、というべきか？）捨てなくちゃならんのなら…、って考えちゃったわー。
U：私、トラベル・ルポとか多いから「いいわねー」とか人によく言われるけど、でもその実態たるや・・・、だから、ミナコさ〜〜ん“ライターの悲惨な生活”何かに書いてくださいよ〜って懇願したんす。
Y：じゃー、いっしょに語っちゃおか、ということで。しかし、こないだ私が”自家エコノミークラス症候群”といったのも一部にウケてましたが、その上”家庭内ホームレス”だよね。
U：そうそう、そうなんですよー！ 着のみ着のまま時間が過ぎてゆく・・・。
Y：もう、朝目がさめた時から「原稿が間に合わないっ！」の恐怖感に襲われて、いきなし顔も洗わないでパソコンに向かうの。でも顔洗っても、コーヒー入れても、同じ体勢でそのことしか考えられないから、どのくらい時間がたったかわからない・・・、そんな暮らしが最後の１ヶ月！ 私としたことが、着るものに全然気がいかなくなっちゃうなんてこんなん初めて。で、書いてたのが“おしゃれの本”・・・なんて、マコトニアイスミマセン・・・！ （と、このサイトの人だけにはあやまっちゃう！ 他ではミエはりますが！）。
U：でしょ、でしょ、でしょーっ！！ わかってくださいましたーっ？！ そいでもって、電話で編集者に原稿ピックアップの「バイク便出しますね」とか言われると、アセッてブラジャー探したり、歯を磨いたり・・・。
Y：おやめ！ もう、いいったらー！！
Y：じゃ、マサミさん。次は”悲惨なアマン生活”を語ってください。この間 CREA TRAVELLER 「all that AMAN・アマンリゾーツのすべて」で、人も羨むアマン・ホテルズ全制覇の女！！ なのに悲惨？、そのわけはー？
U：もう、聞いてくださいよー、ミナコさん！ まず２ヶ月半かかって４回にわけて10ヶ所のアマン！、地球を２周半ですよー。それもカメラマンと二人だけで何もかもというー。
Y：うんうん、人の仕事って羨ましく見えるもんさ。でも悲惨さはわかるな・・・、まだ安宿にひとりだったら余計なこと考えないで済むけど、そんな優雅でロマンチックでゴージャスなとこじゃ、かえって「なんでワタシはひとりなの・・・」って泣くね。
U：まったくそうなんすよー。もう妙にミジメ。
―――詳しく知りたい方は、その本のP144に「憧れのアマンは甘ンくなかった」なんていう、タイトルからして“お人柄”がしのばれる取材後記を書いていらっしゃいます。
Y：でも、もし行きたいとしても、そういう俗世間離れした”地上の楽園”みたいなとこって、一緒に行く人を思いっきり選ぶと思わない？
U：ホントにそうっすよー。恋愛初期か、あるいは復帰の可能性のある（？）倦怠期とか。
Y：またはゴージャスな不倫とか？ 女同士なんてやだし、一人じゃもったいないし、なかなか条件キビシイねー。
U：そうなんですよー、そんなところにただひとりだと”島流し”みたいなもんですからー。
Y：ま、仕事だからね（と、つきはなす）。でもマサミはライターといってもトラベル多いよね。
U：ええ、どうせ独身で（バツイチですが）、しがらみがないと思われてるから、すぐどっかへ飛ばされるんですよー。
Y：じゃ、いつもスタンバってるわけね。どれどれバッグの中は・・・？
U：ほら、いつも持ってる“世界地図つき”の QUO VADIS の手帳。ビジネス・エディションで、\1800 くらいだったかな。これは使えますよー。
Y：あ、この地図結構すごい！ 都市や州までバッチリ入ってる、欲しいかもー。
U：あと、いつどこへ行くのでも持っている”旅のお守り”見せてあげましょーか、ミナコさん♪ これで何回危機を救われたことかー。
Y：ええっ、そんなもんあるのお？ 見せて！見せて〜！
U：フォッフォッフォーッ！ コレざんすー！！
Y：ええっ、なにコレ〜？。意味わかんないよー。
U：ほら、ほらねっ、このカードを手で温めるとヌードになるんですぅ〜！
Y：（あきれて、ものが言えない・・・）。
U：とにかく入国や税関の検査とか、雰囲気がヤバそうになったらやおら取り出すか、目のつくところに入れておくんですっ！ そうすると、いきなり「場がなごむ」んですよー、これが。だからしつこくチェックされない！
Y：あんた、それ、本気で言ってるのぉー？
U：ホントですったらー♪ もう全世界共通「オトコの好きなもの」＝「オンナの裸」なんすからー。
Y：ところで、コレ誰さ？ 「雨宮かのん」って書いてある、知らないっす、ええっ、スカパー（スカイパーフェクトTV）のテレフォンカード？！
U：そうなんですよー、思いっきり知らない人ですよね。でもね、見せると「コレはお前か？」って、必ずニヤニヤして言うやつがいるんすよー！
Y：（今度は抱腹絶倒で、ものが言えないヨコモリ・・・！）。あー、苦しかった！ あんたもう退場っ！ これ以上うちのサイトの品格を落とさないでちょーだいっ！
U：そんなこと言わないでまた呼んでくださいよー！
Y：ったく、マジに“お笑い”系にデビューした方がいいと思うんだよね、の上保雅美さんでした。いやー、黙っていれば“いい女”なんですけどねぇ・・・。
U：ああ、またやってしまったあ・・・。これだからヨメのクチが・・・。
Y：では、もし“人生ずっと笑いまくっていたい男性”がいらっしゃいましたら、当サイトにご一報を！
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※横森美奈子著 「おしゃれ」な女性になる63のヒント ￥1200 三笠書房 3/20頃 発売予定
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